おじぎするマレンゴ

教育についての雑記をほぼ週1ペースで書きます。気になっているテーマは「探究型の学習」「教師教育」

【地理 日本の諸地域でのプロジェクト「引っ越し物語」】2月16日までの実践報告

 この本で得たアイディアをもとに、2年生の地理の授業のラストをプロジェクト学習にしてみました。

 日本の諸地域をダラダラとやるのは、面白くないので、その地方に行ったつもりになって、「5日間の引っ越し物語」をつくっていくことにしました。『作ることで学ぶ』という本を読んだばかりだったので、ちょっとこの本の内容とは違うかもしれないけれど、作りながら学ぶということを念頭においていました。

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

 

 地理で扱われる資料やグラフって、とても無機質なデータのように見えるけれども、その裏には自然の営みや人々の営みがあります。どういう自然の営みがあるから、そういうグラフになったのか。どういう人々の営みがあるから、そういう表になるのかということを学びとることができるような能力をつけてほしいという願いがありました。しっくりくる言葉が見つからないけれども、「データを立体的にみる」?というイメージでしょうか・・・。その物語の根拠となるような、資料を物語の1日につき最低1つ以上を添付しなければならないという条件をつけています。

 

そして、なるべく教科横断的な学びにしたかったので、学習する場所を教科横断的な資料が集まりやすい図書室にし、物語を書くべき5日間にも条件をつけました。

 

1日目:家に入る。近所の方にご挨拶。

2日目:仕事をする。(その土地の代表的な産業をする。)

3日目:歴史を勉強する。

4日目:その地域の問題を1つ解決する。

5日目:故郷の友達にお土産をおくる。

 

近所の方にご挨拶というところでは、ひたすらに方言を探究する子がでてきたり、地域の問題を解決するというところでは、少子高齢化問題について探究する子が出てきたり、住む家を金閣寺に決めた子は、小説の金閣寺に興味を持ったりしていて、材料集めでものすごく時間がかかっているような感じです。ああ、そういえば大阪都構想にハマっている子もいたなぁ。大学の論文を読んで、そのチンプンカンプンさに頭を抱えているペアもいて、素敵でした。

 

物語の発表の方法は、特に指定していないので、パソコンで小説を書く子が出てきたり、本当にやるかどうかはちょっと恥ずかしがっていましたが、「漫才風に演じる!」と言っている子もいたりしました。絵本で発表するんだ!と言っていた男子は、ひたすらに、いろんな絵本を読んでその構図などの研究に励んでいました。肝心の物語をつくるための情報集めが進んでいない気もするけど、それもまた良し!!

今後どのようなものができあがるか、楽しみです。

 

いまの時点での課題は、

「問い」を立てていく力の弱さ、です。

 

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

この本に書かれている質問づくりを3回ほど体験している学年なのですが、圧倒的に問いを立てるための足腰が弱く感じるのです。問いが立つ子は、次々と調べていくエンジンがかかっているのですが、そうでない子もたくさんいます。単元の最初に、何度もやっておけばよかったなぁと後悔。 後悔してもしょうがないので、単元の途中だけど、質問づくりの短縮バージョンをやってみました。

 

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もう1つの課題は、インターネットや書籍で得る情報の取扱い方です。

ただ単にネットサーフィンをしているような子や、コピペをしている子もいます。

「探究学習を進めているようで、単に見栄えよくつくるコピペ学習を進めているのではないか?そのような学習をして、どんな大人を育てたいのか?」とICT担当の職員から指摘を受けて、大反省しました。また、中間発表をして、子どもたちが学びを捉え直す機会をつくってはどうか?ということについて、具体的なアドバイスもいただきました。これも、このあと考えなければ、、、、

 

次は、単元の構成を変更し、情報モラルについて考える授業を挟んでから、またプロジェクトに戻っていきたいと考えています。子どもたちの学んでいる様子を見ながら、修正につぐ修正。大変だけど、これもまた楽しいものです。

 

以下は、生徒に配布したプロジェクトのガイダンスの資料です。

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