おじぎするマレンゴ

教育についての雑記をほぼ週1ペースで書きます。気になっているテーマは「探究型の学習」「教師教育」

PBLとSDGs④発表のやり方とフィードフォワード

 

(1)12時間目 発表のやり方決め

①授業の流れ

 ・ミニレッスン「発表のやり方決め」

 ・探究のつづき(まとめ作業、発表練習など)

 

②授業者のふりかえり

学年末テスト返しと採点ミスチェックを10分で終えた。その後、「発表のやり方」についての希望を聞くことにした。全体で発表するのもいいんだけど、小人数のグループで発表するのもすてきれないなぁと思っていた。少人数で、自分の聞きたい質問をたっぷり聞けたり、おしゃべりができたりする時間も魅力的だろうなぁ。

そして、ここまでこの単元では様々なことを生徒に選択してもらったから、その哲学を貫こうということで、2つのやり方のどちらで発表をするか、選んでもらうことにした。


・全体で発表したい人
・ブースで発表したい人


それぞれの発表方法でのメリットやデメリットになりそうなことを話した。

全体で発表したい人は、全体で発表して良い。そういう緊張するようなことを中学校生活最後にチャレンジしたい、自分の大発見を是非ともみんなに知ってもらって、全員からフィードバックが欲しい。そういう子どもの気持ちをくみたかったからということもある。

ブースで発表するのは、自分の聞きたい発表を自由に聞けるようにしたかったからということもある。あとは、こじんまりと発表をすることで、いろいろ気軽に質問できそうだから。そして、ブースの発表を聞かないという選択肢もあることにした。自分の発表前の練習をしたり、最後の調べ物をしたりしてもOKということにする。

 

「発表時間は15分かなー」って最初に授業があったクラスで言ったら「長い!10分がいいです!」という意見多数で、10分に。さらに、全体発表をしたいという人が多いクラスもあり、本来発表日じゃない日にも早めに発表することを求めてきたので、その意見を採用した。「こんな風に発表の流れにしたんだけどどう思う?」と投げかけたら、あーだこーだ言ってくれる。自分たちでいろいろ変えることの楽しさをしっている。そのことが、本当に嬉しく思った。

 

そして、授業後に、発表順などをまとめたプリントを完成して翌日に配布した。

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生徒の名前、プロジェクト名プラス、彼らが一番身に付けたいと考えている力を載せた。そのことを知っていれば、聞いている生徒たちが、効果的なフィードバックができるかもしれない?と考えたからだ。以前の、ブログの記事にも書いたけれども、彼らが書いた身に付けたい力の裏には、一人一人の人生が表れているということを大切にしたい。

 

(2)13時間目 フィードフォワードシート作り

①授業の流れ

・ミニレッスン「フィードフォワード用紙」

・探究のつづき(まとめ作業、発表練習など)

②授業者のふりかえり

フィードバックフォワード用紙を作成して配布した。

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一人一人が何をフィードフォワードしてほしいかを「身に付けたい力」などを参考に2項目書いてもらい、それを回収した。あと、もう一項目は自由欄。それを発表当日の必要枚数分だけ、それを印刷して配布するというアイデアだった。全体発表の生徒の用紙は、最低限でもクラスの人数分は必要で、ブースで発表する生徒は、15枚ずつ印刷した。このように発表者が何について特にフィードフォワードしてもらいたいのか?を事前に聴衆が分かっていたら、より生徒たちにとって、とても学びに繋がっていく評価になるのかもしれない。実際、この評価を受け止めて、どのように考えたかは、最後のふりかえりに書いてもらおう。

(フィードバックと同じような意味でフィードフォワードは使っているんだけれども、出来るだけ、相手が失敗したことや、うまくいかなかったことも、次こうやってみようよ!もっとここ、こうしたらいいんじゃない?って言えるといいよね、という意味を込めている。)

 

(3)14時間目 発表準備最終日

①授業者のふりかえり

家で風呂に入っているときに、発表にいれて欲しいことを思いついた。「探究の物語(ストーリー)」を、いれてもらうことにした。

自分がこのプロジェクトをやっていくなかで

「どんなことが嬉しかったのか」「辛かったのか」「ワクワクしたのか」

そういう個人が持っているエピソードも話してもらいたい、ということを伝えた。私はは子どもが探究した知識にワクワクするのではなく、その探究した道筋に、何があって、どういうふうに感情が動いたのかを一番知りたい。一人ひとりが、どんな物語(エピソード)を、つくりながら、ここまで来たのか、を知りたい。

それを知ることで、きっと、子どもの過ごしてきた時間の豊かさを知り、またこういうプロジェクト型の学習をするときの私の原動力になると思う。それに何より生徒たちにとっても、プロジェクトを通しての心の動きや経験などのエピソードをお互いに語り合うことで、このあとの生き方に繋がっていく何かを学べるような気がするんだよな。

 

私はあまり得意ではないんだけれども、なるべく授業のことを子どものエピソードで語れるようにしたい、と思っている。同じように、子どもも自分の学びを自分のエピソードで語れるということが大事な気がする。もし、子どもたちが大人になって、人を教えるようになった時、もしかしたら、この時のエピソードを覚えていてくれたら楽しいことが起こりそうな予感もする。

先駆けて、全体発表をした人が二人いた。

Yは、緊張しがちだけど、あえて全体発表をして苦手だったスピーチを、こうやって全体の場でできるようになったというエピソードを話してくれた。

Tは、総合の時間にやったディズニーについて掘り下げて、もっと深くディズニーについて語っていた。

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