おじぎするマレンゴ

教育についての雑記をほぼ週1ペースで書きます。気になっているテーマは「探究型の学習」「教師教育」

生涯幼稚園児でいこうぜ!

最近の通勤のお供の本がこれだった。

特にプロジェクトのカリキュラムを考える上でも大事なことを学べたし、これからの仕事への姿勢についても大きな指針をもらえた本だった。

ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則

ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則

 

 ずっと中学校の教諭だったこともあり、幼稚園のことは、恥ずかしながらあまり知らない。本文に、

幼稚園は(生まれて200年未満の)比較的新しいアイデアであり、それ以前の学校教育へのアプローチと訣別した重要な出発点なのです。(p.27)

とあり、そういった歴史的なことも知らなかった。フレーベルが、1873年にドイツで始めて開園したまさしく「発明」だったのだと思う。僕の家族や親戚などの幼稚園児をみると、その創造力の豊かさには、本当に驚かされてばかりだ。でも、最近は幼稚園が小学校にむけての、予備校的な流れになっているところもあると聞いて、フレーベルは、どう思っているんだろう、と思う。

(幼稚園に通い始めた、僕の娘が、予備校的な日々を送っていないか心配で、様子を聞いてみた。すると「幼稚園のトイレが小さくて、おもしろかった。っわたし、はまっちゃった!」と笑っていた。幼稚園のトイレは、子供用に設計された便器であり、小さい。個室のドアの高さもすごく低い。入園式のときに、僕はこの個室の便器には、入れなかった・・・。上から丸見え。きっと、自宅のトイレは踏み台をつかわないと登れないので、あまりにも幼稚園は軽々と便器に座れるので、勢いあまって、片足が便器にはまってしまったんだろう。娘の語る視点が毎日面白い)

 

イカーの倫理によれば、積極的にデザインし、構築あるいは、創作しているときに最も価値のある学習体験を得ることができます。すなわち、「作ることで学んでいる」ときに、です。(p.74)

この点については、こんな本もあった。 

 

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)

 

 

最近は作ることで学ぶことが多い。

どんなに頭で考えていても、本を読んでいても、自分の考えていることを伝えようとすると、「あわわわわわ」となることも多い。頭の中に置いてきぼりにするだけでなく、外に出していかないとそのアウトプットは、創造的になっていかない。外に出してみることで、自分の未熟さがみえる。同じものを見ることで、ようやく仲間と議論ができる。一人で作るのはしんどい。だからこそ、仲間に助けてもらうためにと、ひとまずのプロトタイプを、出してみることが大切なんだよな。


とにかく作れば創造力が伸びていくという単純なものでもなさそう。

創造的思考力を育む4つの原則を、この本では、「プロジェクト」「情熱」「仲間」「遊び」としている。(詳細は、本文で)

 

例えば、「遊び」の章では、こう述べている。

ケン・ロビンソン卿は、人気の高い創造性に関するTEDトークの中で、リスクを取ることとミスを犯すことの重要性を強調しています。「もし間違えることを覚悟できてないなら、オリジナルと呼べるものを生み出すことは決してできません。」(p.248)

幼稚園児は、失敗を恐れない。だからこそ、創造性を発揮する。もし、失敗を恐れてびくびくしている幼稚園児がいるとしたら、きっとそれは大人の関わり方であったり、大人が作った環境に原因がありそうだ。

 

そういった意味でも、プロジェクトに取り組む子どもたちの環境づくりは、丁寧に考え手いきたい。

 

この本を読んで浮かんだ問いは、

創造的思考力を育むプロジェクトのための要素として、カリキュラム面や環境面で、どういうことが条件として必要か。ということ。

ここは、引き続き整理していきたい。そのための材料に、この本はなりそう。

 

生涯幼稚園児でいこうぜ! 

同僚がかつて、「ずっと四歳児でいたい」といった気持ちが、今はすごくよくわかる。

 

最近は、同じようなテーマで、こんな記事も書きました。

「発明」への階段 | かぜのーと | 軽井沢風越学園(設立設置認可申請中)